新アリーナ特集|トヨタアリーナが提供する次世代型の「体験」とは

新アリーナ特集! 今回は、2025年10月3日(金)にグランドオープンを控えた、東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYO(以下、トヨタアリーナと記載)についてお届けします。 トヨタアリーナは、モビリティやサステナビリティを掛け合わせた次世代型のアリーナです。 注目が集まっているトヨタアリーナの魅力を徹底解説します!ぜひ最後までご覧ください。 (画像引用:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/39752996.html)

基本情報

〈名前〉
TOYOTA ARENA TOKYO(日本語表記:トヨタアリーナ東京)

〈住所〉
〒135-0064 東京都江東区青海1丁目

〈アクセス〉
  • 新交通ゆりかもめ「青海駅」より徒歩4分
  • りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩6分

〈ホームチーム〉

〈ホームページURL〉
https://www.toyota-arena-tokyo.jp/

公営or民営?

以前までスポーツアリーナや体育館は、国が建設して運営もおこなう公設公営のものが主流でした。
しかし近年では、国が建設したアリーナの運営を民間企業に受託したり(公設民営)、民間企業が建設から運営まですべてを行う(民設民営)など、民間が関わるスタイルが増えています。

スポーツアリーナの建設・運営形態について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

トヨタアリーナは、民設民営の施設です。

トヨタ自動車が保有する台場エリアに建設されており、この土地には以前お台場のシンボルであった観覧車や、トヨタの歴史や技術を体験しながら学ぶことができるテーマパーク「メガウェブ」がありました。

アリーナ周辺ではテレビ朝日の劇場・ホールを中心とした複合型エンタテインメント施設や、コナミの次世代研究開発拠点の開業が予定されています。
したがってトヨタアリーナは、周辺施設と連携した東京の新たな複合施設になることが期待されています。

命名権

トヨタアリーナは、トヨタ自動車株式会社、トヨタ不動産株式会社、トヨタアルバルク東京株式会社の3社が協働して推進されている「TOYOTA A-ARENA PROJECT」にて建設されました。
そのなかで、トヨタ自動車がアリーナのネーミングライツを取得して、「TOYOTA ARENA TOKYO」と命名しました。

「TOYOTA ARENA TOKYO」という名称には、トヨタ自動車が持つ「勇気と元気を与えてくれるスポーツ/アスリートへの感謝」と「様々な競技の可能性に挑戦する人をサポートし続けたい」という想いや、東京から日本全国へ、さらには世界に向けて可能性を広げていきたいという意思が込められています。

この想いは、トヨタアリーナのコンセプトである「可能性にかけていこう」に反映されています。

建設される目的

「B.革新」に伴うホームアリーナの重要性

皆さまは、「B.革新」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
B.革新とは、日本男子プロバスケットボールリーグであるBリーグがおこなう、リーグ構造の変更を伴う改革です。

現在はB1、B2、B3で構成されているBリーグですが、B.革新によってB.LEAGUE PREMIER、B.LEAGUE ONE、B.LEAGUE NEXTの3リーグ制となります。

その中でも「B.LEAGUE PREMIER」の参入基準として、

①5,000席以上且つスイートルーム等を兼ね備えたB.LEAGUE PREMIER基準の「夢のアリーナ」
②対象シーズンの2年前にカーディング編成を行うための必要日数の確保

以上の2つの条件を満たすアリーナが必要になります。

稼働率の高い都内の施設では、1つのクラブが独占的にアリーナを確保することは困難です。
そこでアルバルク東京は、親会社であるトヨタ自動車を中心にアリーナを新設することになりました。

トヨタアリーナの特色4選

①コンセプト「可能性にかけていこう」に沿った運営

トヨタアリーナは、「可能性にかけていこう」というコンセプトのもと、バスケットボール以外にも様々な用途に活用される予定です。
具体的には、パラ競技やスペシャルオリンピックス等、普段なかなか会場を借りることができない競技の開催が期待されています。

また、ライブコンサート等も実施される予定です。
将来性豊かな若手アーティストに対しては初回限定で優遇策を検討するなど、積極的に利用してもらう施策が検討されています。

現在こけら落としイベントとして、10月3日にアルバルク東京の開幕戦が予定されているほか、10月11日~12日にはアーティスト「Official髭男dism」の音楽ライブが予定されています。

②「体験価値」を高めるスポーツホスピタリティとは

トヨタアリーナには、いろいろな人に来てほしいという想いから、「スポーツホスピタリティ」に特化した特徴があります。

スポーツホスピタリティとは、観戦以外の楽しさや感動という体験価値を高め、同じ体験を一緒に来た人とも共有し、人と人とのコミュニケーションの深化や関係構築につなげていくという考え方です。

トヨタアリーナでは、クッション性の高い椅子を使用、大型のセンタービジョンやリボンビジョンへ投資することによりエンタメ性を最大限高めるなど観客視点の設計や配慮を行っています。

ビジネスシーンや会社の仲間とのイベントなど、様々な利用目的を想定としたスイートルームパーティーラウンジを用意しています。
また、小さな子供連れの家族向けにキッズスペース併用のファミリーシートや、「プレイヤーズラウンジ」と呼ばれるバスケ好きのコアファンに向けた特別な施設も設置することで、どのような人でも気軽に足を運べる、トヨタアリーナでしかできない体験を提供します。

プレイヤーズラウンジ(引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000431.000035222.html

③モビリティを使った周辺施設との連携

トヨタアリーナの近隣には、有明アリーナや東京ガーデンシアター等エンターテインメント性の高い施設があります。
さらに今後、テレビ朝日の複合型エンターテインメント施設やコナミの次世代開発拠点等の建設が予定されています。

このように、お台場エリアには多くの施設が集合していますが、移動には公共交通機関が必要だったり、イベント時には混雑が常態化する等の問題があります。
これを解決するために、交通インフラを整備して、モビリティを活かして各施設を連携させる計画を構想中です。

法の整備などを含めて時間がかかるものではありますが、便利で快適な新しいモビリティの誕生に要注目です。

④メインアリーナだけじゃない!アリーナ併設の3つのパーク

トヨタアリーナの魅力は、メインアリーナだけではありません。
アリーナに併設する形で3つのパークが同時オープンします。

3つの公園は、誰でも使用できることや資源循環型の取り組み等、持続可能なアリーナという理念に沿った運営がおこなわれています。

1. adidasスポーツパーク
ゆりかもめ青海駅方面に併設された広々とした屋外空間です。
不要になったシューズを再利用してコートを作るプロジェクト「OUR SHOES,OUR COURT」によってつくられた、バスケットコートを設置予定です。

2. JOINT PARK
「様々なイベントに参加(JOIN)してほしい」という想いと、「コンセプトの"可能性にかけていこう"(TRY)」という想いから名づけられました。
メインアリーナのイベントに併せてキッチンカーや各種イベント、イベントのない日には誰でも利用できるよう計画されています。

3. CIRCULAR FARM SOUTH GARDEN
アリーナ3階メインゲート横にある屋外テラス空間です。
イベントが実施されていない日には、誰でも自由に利用可能なパブリックスペースとして開放される予定です。

このパークは、CIRCULAR CARBON株式会社がネーミングライツを獲得しています。
衣類回収プロジェクト「服をあつめて、未来をつくる」を通じて不要となった衣類を回収・再資源化し、土壌改良材としてアリーナ敷地の緑化の活用に取り組んでいます。
CIRCULAR FARM SOUTH GARDEN(引用:https://www.toyota-arena-tokyo.jp/about-the-arena/park/

まとめ

トヨタアリーナの魅力について、理解していただけましたでしょうか。

トヨタアリーナは、スポーツ、モビリティ、サステナビリティを掛け合わせ、今までにない体験を提供します。
ぜひ足を運んでみてください。

当サイトでは、他にもアリーナに関するコラムを多数掲載していますので、そちらも併せてご覧ください。

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参考文献